妊娠中と歯肉の出血
15.12.17 / 投稿記事 / Author: maruyama
妊娠中は、女性ホルモンの分泌が増加するため、歯肉が赤みを帯びたり腫れが起こりやすいほか一部の歯周病細菌の増殖が促進されます。さらに、つわりによってブラッシングが思うようにできなかったり、食事回数や嗜好の変化が起こったりすることで、プラークの蓄積が進み、歯肉の出血が起こりやすくなります。これらの症状は出産後、ホルモンバランスが落ち着くと改善するものです。
また、中等度~重度歯周病の妊婦さんに対して、セルフケアの指導、歯石除去を行ったところ、歯肉炎や歯周ポケットの改善が認められたという報告もあり、悪化は防ぐことができるといえます。
安定期には、歯周治療を行うことも可能です。しかし、できれば妊娠前から口腔環境を良い状態に保つよう定期的なメンテナンスを受けることをお奨めします。
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