入れ歯のケア

25.12.16 / 投稿記事 / Author:

患者さんの中には、お口の中はきれいにされているのに、使用されている入れ歯が汚れている方がいらっしゃいます。

汚れ(デンチャープラーク)には目に見えない病原菌が存在し、残存歯のむし歯、歯周疾患、粘膜疾患を引き起こすだけでなく、免疫力の低下した有病者では肺炎の発生にも大きな影響を与えるため、徹底したクリーニングが重要です。

入れ歯につく汚れのうち、デンチャープラークはブラシなどで除去できます。清掃に使うブラシは、レジン部には磨耗させないような軟らかい毛束のものが適していますが、金属の部分には、硬い毛束で小さめのものが使いやすいです。

ブラシでは落ちない入れ歯の汚れに対しては、入れ歯洗浄剤をご使用ください。まずは、ブラシでデンチャープラークを除去します。これが不十分だと、化学的洗浄が不完全になります。

しかし、歯石やたばこのヤニのように抵抗性のある付着物は、洗浄剤だけでは取り切れないことがあります。そういった場合は、歯科医院で機械的に除去し、研磨を行います。入れ歯の表面は、長期間使用しているうちに微細な傷がついて細菌が付着しやすくなっていることが多いので、仕上げ研磨を行うことにより、再度の付着を防ぐことができます。

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