「歯石を取ることで歯に傷が付きませんか?」
25.07.13 / 投稿記事 / Author: maruyama
皆さん、こんにちは。今回は池田が担当します。
静岡歯科衛生士専門学校の学生さんも今月いっぱいで当院での実習も終了となります。
緊張している学生さんに気軽に声をかけて下さった患者さんや、快く口の中を見せて下さった患者さん達に心より感謝致します。
当院での経験を次の実習先や今後の勉強に生かしてもらえると嬉しいです。
さて、本題に入りますが予防ルームで仕事をしていると、患者さんに「歯石を取ると歯に傷が付かないですか?」と質問されることがあります。
答えは「YES」ですが、歯石除去後歯ブラシでブラッシングや機械で歯面を研磨しているので心配ありません。
今回は、当院で使用している「歯石除去の機械」を簡単にご紹介致します。
歯石は、歯垢(プラーク)が固まり歯面に沈着したものですが、沈着してから年数が経過すればするほど強固となり、歯ブラシではもちろん爪楊枝でも除去することができなくなります。
そこで登場するのが「超音波スケーラー」と呼ばれる機械です。
写真からでは分かりにくいかもしれないですが、先端の金属部分(チップ)から25~40kHzの周波数を出し、その振動で歯石などの沈着物を破壊します。作動している時は歯を削る時のような高音と振動、チップを冷却するための水がでます。
おそらく、上記の質問をされる患者さんは虫歯治療時の機械と音や振動が似ているために「歯が削られてしまう・・・」と思われるのかと考えます。
でも!安心してください!!虫歯治療の機械はドリルのようなもので穴をあけますが、こちらは振動で汚れを除去するだけなので目に見えない微細な傷はつきますが穴があくことはありません。
超音波スケーラーは歯石などの沈着物だけでなく、歯周ポケット内のプラークやバイオフィルムを除去してくれる優れものなのです。
みなさん、安心して歯石除去を受けて下さい。
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